「ようこそ、我が〈地下炉〉へ!」
蒸気機関全盛のこの時代、最もその恩恵に浴した国があった。
都市国家、帝都。
世界で最も蒸気機関が普及したこの国は〈蒸気都市〉とも呼ばれ、多大なる発展と発達を遂げていた。
いまその帝都に一人の巫女が降り立った。
蒸気機関の普及せぬ東の地よりこの帝都へ赴任を果たしたのは南海楓。帝都に支部を置く組織の実務員である彼女は後輩の教導のため、世界随一の都市国家へ足を踏み入れたのであった。
初めての帝都では見るもの、聞くもの、経験するもの、なにもかもが新鮮で、地方から出てきた楓は、その煤煙のすさまじさに目まいを覚える。
そんな楓は赴任先へ向かう路地裏にて遭遇してしまう。
仮面を着けた詰襟姿の一味、犯罪組織〈黄金の幻影の結社〉の構成員たちに。
自分はなにか変なことに巻き込まれたのでは。いやな予感を覚えながらも話しかけようとする楓は、いきなり連中に襲いかかられてしまうのであった。
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諸情報
頁数:532ページ
版型:文庫判(A6判)
発行日:2019/10/12(『第二十九回文学フリマ東京』初売り)
原案:蒸奇都市倶楽部
著者:シワ(蒸奇都市倶楽部)
挿絵・デザイン:へっぽこタルト
背幅:2.6cm
本文:18行40文字、12級
シリーズ「幻影の双貌篇」について
シリーズおよび作品舞台が同一という性質上、他の作品に登場した人物や事件の名前が登場します。シリーズ概要、解説等の
詳細はブログ記事をご覧ください。