『赤を囲う』
文庫/156P/700円
「その日、兄が飛び降りた。理由は知らない。」
登校拒否の女子高生が、兄の自殺未遂をきっかけに外へ出ていく『眼下の緑』。
プロポーズ四連敗中の新米警察官が、原因を探して奔走する『祈りは純白』。
スランプの作家が、ファンを名乗る有名人に家まで押しかけられる『桜色ポラリス』。
生まれつき茶髪の教師が、職員間いじめに巻き込まれていく『青い教室』。
二十九歳無職の青年が、見知らぬ女に心中を持ちかけられる『赤を囲う』。
感性。出生。性愛。外見。疾病。「普通」でないから「世間」から隔たれるのか。自問し続ける人たちが、自分の色と在り様を見つけていく短編集。
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