「雨上がりの夜には《蒸気人間》が現れる」
蒸気機関によって成り立つ〈蒸気都市〉帝都あっても怪異というものは存在するようだ。
大学生の鴻池瞭は雨上がりの夜道にて親友の絵梨とともに不審に滞留する蒸気の塊に遭遇する。その真っ白な闇の中へと足を踏み入れてしまった瞭が見たものは、人の形をとった蒸気が人を襲うという怪異《蒸気人間》に他ならなかった。
《蒸気人間》に不思議な興味を示した瞭はその存在の正体を調べはじめるが、判明したいくつかの事実が自身の過去に結びつき、大きな疑念を抱え込んでしまう。さらには〈黄金の幻影の結社〉と呼ばれる犯罪組織に属する不気味な人物が瞭の前に現れて⸺
諸情報
頁数:320ページ
版型:文庫版(A6判)
発行日:2017/10/28(『第6回 Text-Revolutions』初出)
原案:蒸奇都市倶楽部(人見広介)
著者:蒸奇都市倶楽部(人見広介、シワ)
監修:蒸奇都市倶楽部
挿絵・デザイン:へっぽこタルト
背幅:1.6cm
本文:18行40文字、12級
シリーズ「幻影の双貌篇」について
シリーズおよび作品舞台が同一という性質上、他の作品に登場した人物や事件の名前が登場します。シリーズ概要、解説等の
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